Darwinの仕組み

その工事の見積もり方を、御社はすでに知っています。担当者が替わっても、価格が変わっても。Darwinは、その積算知識を社内に残します。

その工事を、御社は以前にも見積もっています。

経験豊富な積算担当者には、長年の作業班の構成、歩掛、ロス率、仕入先の知識、現場で培った判断力があります。その知識が、コピーした表計算ファイルや、一部の人の頭の中にしかないことが少なくありません。

  • 同じ工事を作り直す:新しい案件は、白紙か古いファイルのコピーから始まる。
  • 価格変更に神経を使う:何百ものセルを更新し、数式が壊れないことを願う。
  • 経験が退職とともに失われる:ベテランが去ると、会社がその知識を忘れてしまう。
  • 判断を後から説明しにくい:誰がどの価格で予算を承認したのか、調べ直す必要がある。

Excelは、私たちも愛用しています。ただ、会社の記憶まで任せるのはやめました。

Excelは優れた計算道具です。それでも会社には、計算の根拠を残す場所が必要です。施工方法、前提条件、数量の出所、結果を承認した人。Darwinはその記憶を支え、積算担当者は引き続き判断を担います。

知識を一度記録し、工事ごとに使う。

モジュール:御社の施工の組み立て方

単位当たりの施工に必要な資材、作業班、歩掛、直接経費、前提条件をまとめます。一度組み立てれば、同じ工事で再利用できます。ベテランの担当者が作成・検証し、よりよい施工方法が見つかれば改善できます。以前の見積には、当時使った内容が残ります。

Excelに単価内訳がある場合は、今お使いのファイルから取り込めます。元の合計と照合し、人が確認してからカタログに登録します。

これが御社のCost DNAです。会社固有の積算知識を社内に残し、工事を重ねながら育てます。

価格表:その時点の相場

期間、地域、仕入先などに応じた資材単価や労務単価を管理します。施工方法を表すモジュールから価格を切り離すので、相場が動いても、作業班、歩掛、前提条件は変わりません。

価格表を更新・選択すると、その影響を採用前に確認できます。適用した価格と変更点が明確になります。

数量:計測した工事範囲

各数量について、出所、採用した時刻、採用した担当者を確認できます。

  • IFC取り込み:任意のBIMモデルから要素を抽出し、モジュールに対応付けて数量候補を確認。
  • 2D数量拾い:PDF図面上で面積、個数、長さ、多角形を計測。
  • 手入力:担当者の数量を直接入力し、根拠を記録。

モデルや数量拾いの結果は候補です。採用・調整と最終数量の判断は、積算担当者が行います。

間接費と利益:経営上の判断

間接費や利益率は見積単位で管理し、責任を持つ人が直接確認できます。変更内容は、確認した施工方法、数量、価格とともに明確に記録します。

価格表を替えて、相場の影響を見る。

完成した見積に別の価格表を適用します。Darwinが見積全体を数秒で再計算し、元の見積と並べて表示します。元の見積は変更されません。

同じモジュール + 同じ数量 + 別の価格表 = 相場による差が明確に

  • 見積を作り直さず、現在の価格を適用。
  • 元の見積と新しい結果を並べて比較。
  • 相場に由来する差を確認。
  • 以前にレビュー・承認した見積を保持。

施工の考え方はそのまま。変わったのは相場です。Darwinは、その違いを区別します。

依頼から、次の工事の改善まで。

01 · 依頼

見積依頼の工事範囲、ファイル、背景、目的を一か所にまとめます。

02 · 条件の確認

不足情報を確認し、積算を始める前に工事範囲をそろえます。

03 · 積算

実績あるモジュールを使い、IFC、2D図面、手入力の数量を確認。適切な価格表を適用します。

04 · レビュー

価格、前提条件、数量、リスクを確認します。採用するか、疑問点を明示して差し戻します。

05 · 承認

承認者、承認時刻、使用した価格を記録します。承認した見積が基準予算になります。

06 · 原価管理

実際原価、請求書、発注済み原価を、全体の予算から各原価グループまで基準予算と比較します。

07 · 改善

施工実績との差をモジュールの改善提案にできます。人が確認して採用したものを、次の見積に使います。

判断ごとの責任を、担当する人に残す。

  • モジュール作成者:資材、作業班、歩掛、経費、前提条件を記録。
  • 価格のレビュー担当者:価格表を検証し、見積に使う相場の根拠を確認。
  • 積算担当者:工事範囲を解釈し、数量の根拠を確認して採用する数量を判断。
  • 承認者:見積全体を確認し、判断を記録して基準予算を確定。
  • 原価管理担当者:実際原価と発注済み原価を基準予算と比較し、意味のある差をチームに共有。

価格を更新してもモジュールはそのまま。利益率の判断と相場の動きは区別できます。設計変更後も、以前の承認記録は明確に残ります。誰が、どの価格で、何を承認し、着工後に何を学んだかを確認できます。

BIMは使えます。必須ではありません。

IFCモデルを読み取り、要素を抽出・分類してモジュールとの対応候補を示し、計算した数量を確認できます。

工事範囲の解釈、端数処理、ロスの見込み、数量の採用・調整は積算担当者が行います。Darwinは、その根拠と判断を記録します。2D PDFでの計測や、計画初期の手入力にも対応します。BIMの有無にかかわらず使えます。

会社が学んだことを、会社に残す。

最初のモジュールから原価管理まで、御社の積算知識をどうつなぐかをご覧ください。

一つひとつの工事の経験が、次の工事に活きる。だから、Darwin。